建設業における労災保険の意味合い
建設業という職業で働く上で、建設業労災保険というものは最も重要な事柄です。
なぜなら、建設業は機械や工具などを扱ったり、一般の人の立ち入ることのないような高所などで作業をするなど、身体的にも重労働な内容で、仕事を行う上で危険が多く伴っている職業だからです。
社会的貢献度や達成感が大きく、給与も高い分、思わぬ事故が発生する場合が多く、仕事中の事故が原因で骨折や身体的支障が出て、最悪の場合死に至ってしまったケースも多く挙げられています。
建設業で働いていた友人から、住宅の建設作業中に高所から落下し、足の骨などを折る大けがを負ってしまったという話を聞いたことがあります。
彼は、リハビリを重ねることで松葉づえがなくても歩行ができるというところまでは回復しましたが、建設業など重いものを持ち上げたりする作業をすることができなくなってしまいました。
そのような事故が発生してしまったときに、建設業の労働者を守ってくれるのが、建設業労災保険です。
通常の場合、災害補償の責任は雇い主が統括して負担していますが、建設業の場合は、別の事業からの依頼で仕事を行う請負事業となるので、元請業者がその責任を負担することになっています。
下請業者であっても、正社員・アルバイト・パートなどに問わず労働者を雇用した時点で労災保険に加入している場合があります。
作業場や工場の規模に関係なく、業務中などに発生した災害は建設業労災保険によって補償されているので、建設業で働く際には、一度事業者へ確認をすることが大切です。