療養補償給付・療養給付など
労災保険とは、一般的に会社に勤めている人ならだれでも会社から加入している保険になります。
そんな労災保険ですが、建設業界になると少し仕組みが違ってくるのです。
例えば、建設業の場合、仕事の受注する会社から実際、作業する会社は、元請→下請→下請のように違ってくることがほとんどです。
この場合、下請けで仕事をする労働者は、自分が所属する会社に保護されるのではなく、元請の会社に保護される仕組みになっています。
すなわち、元請の労災保険によって、下請けの社員が保護されるのです。
そんな、建設業労災保険ですが、実際の補償内容は以下のようになっています。
療養補償給付・療養給付
これは、万が一、病院で治療が必要になった場合、治療費の全額が支給されます。
なので、お金の心配をせずに通院する事ができます。
休業補償給付・休業給付
仕事中のけがなどで、仕事ができない場合に支払われるお金です。
生活保障として、休業４日目から給付基礎日額の６割が支給されます。
その他、障害補償給付・障害給付や傷病補償年金・傷病年金などの制度も充実しています。
また、遺族補償給付・遺族給付もあり、万が一の時にも残された遺族が困らないような給付措置もあります。
これらのように、建設業労災保険には手厚い保険内容になっています。
また、基本、事業主では加入する事ができない労災保険ですが、建設業は、特別措置として、一人親方でも安心して現場で仕事ができるようにと、一人親方労災もあります。